基本的なシナリオは次のようになります。

	注記
	繰り返しますが、これらの例は有効で正確なアドバイスと考えてはいけません。 これらはGnuCashを使用するテクニックのための単なる例と考えてください。どんな投資アドバイスと見なしてはいけません。 国際投資/ローンに関する詳細については適切な財務顧問に相談してください。

今回は新規GnuCashデータファイルを使用して始めます。したがって、 ファイル → ファイルを新規作成 を選択し、 編集 → 設定 (macOSの場合 GnuCash → 設定 )でデフォルト通貨をオーストラリア・ドル (AUD) に設定します。 さまざまな収益と費用を可能な限り追跡可能にすると決めたので、次の勘定科目階層を使用します。

資産:流動資産:普通預金         (AUD)

ある朝に郵便物を開封し、たまたま大金持ちになった非常に遠い親類の最後の生存している親類であることを知り、非常に驚きました。 そして500,000オーストラリア・ドル、よりお金持ちになりました。 もっとも、それが最後ではありませんでした。別の郵便で宝くじに当選したと知り、250,000オーストラリア・ドルを手に入れました。

これらの取引を記録するためには、次の勘定科目が必要です。

純資産:宝くじ          (AUD)
純資産:相続           (AUD)

資産:流動資産:普通預金勘定科目に入力する取引は次のようになります。

この取引を入力した後の勘定科目表は次のようになります。

お金を受け取った後の勘定科目表

ついに、数年前に (50,000ドルの頭金で) 借りた住宅ローンを支払う余裕ができました。

資産:固定資産:住宅                  (AUD) 300,000オーストラリア・ドル
負債:ローン:住宅ローン                 (AUD) 250,000オーストラリア・ドル
費用:利子:住宅ローン利子             (AUD)
純資産:開始残高                     (AUD) 50,000オーストラリア・ドル

住宅ローンを借りている銀行と少し相談した後に、いくらかの利子(30,000オーストラリア・ドル)を加えて 、一括繰り上げ返済を行うことに合意しました。 資産:固定資産:住宅勘定科目に次のスプリット取引を入力します。

取引入力後の負債:ローン:住宅ローン勘定科目の取引元帳は次のようになります。

住宅ローンの取引元帳

本当に突然、多くのお金を銀行預金口座に持つことになったので、財務顧問を訪問すると決めます。そして、彼の勧告の後 (これは作り事であることを忘れないでください。本当の株式購入アドバイスではありません)、電気通信 (スウェーデンのエリクソン)、北京空港 (香港)、およびAmazon (米国)を購入すると決めます。

これらの投資を追跡する必要な勘定科目は次のようになります。

資産:投資:スウェーデン証券会社:ERIC.ST               (STOCK ERIC.ST Yahoo!)
資産:投資:スウェーデン証券会社:現金                   (SEK)
資産:投資:香港証券会社:0694.HK                      (STOCK 0694.HK Yahoo!)
資産:投資:香港証券会社:現金                          (HKD)
資産:投資:米国証券会社:AMZN                         (STOCK AMZN NASDAQ)
資産:投資:米国証券会社:現金                          (USD)
費用:投資:手数料:スウェーデン証券会社:ERIC.ST          (SEK)
費用:投資:手数料:香港証券会社:0694.HK                (HKD)
費用:投資:手数料:米国証券会社:AMZN                   (USD)
費用:投資:両替手数料                                (AUD)

各株式に100,000オーストラリア・ドルを投資すると決めます。これを行うために、最初に、株式に関連した各現金勘定科目に通貨取引を行います。

資産:流動資産:普通預金勘定科目に入力する取引は次のようになります。

これで、各証券会社にはいくらかの現金がある状態になります。ある一定の金額の株式を購入するように各証券会社に頼みます。 株式に関連する現金勘定科目から取引を実行するのを忘れないでください。為替・交換レートウィンドウが表示されない場合は行を右クリックして手動で開始します。 最後の入力欄 (資金移動先合計) に購入する株式数を入力します。

勘定科目表で分かるように、3種類の異なる通貨 (香港ドル、米ドル、およびスウェーデン・クローナ) で株式を購入しました。しかし、勘定科目表では、次のように、自通貨 (オーストラリア・ドル) での評価額がいくらなのかを表示されません。

株式購入後の勘定科目表にあるいくつかの勘定科目

次節では、GnuCashが自通貨 (この場合はオーストラリア・ドル) で合計評価額を表示できるように、各為替レートを取得できるようにします。

現在の為替レートと株価の相場を得るために、 ツール → 価格エディター を選択し、相場表を取得をクリックします。

ピーターは、ヨーロッパで今までにない困難に陥りました。 彼は非常に親愛なる友人なので、40,000ユーロの個人貸付をして彼を助けることに決めます。

資産:貸付:ピーター                    (Euro)
収益:利子収益:ピーター                (Euro)
費用:銀行手数料                    (AUD)

これは普通預金勘定科目 (オーストラリア・ドル) から資産:貸付:ピーター (ユーロ) 勘定科目への単なる通貨取引です。 為替レートは1ユーロ0.606161オーストラリアドルです。よって65,989.10オーストラリア・ドルを引き出す必要があります。加えて35オーストラリア・ドルの手数料もかかります。

長いつきあいのがある日本人の友人が、50,000オーストラリア・ドルの頭金だけで海外資産を購入できる日本の住宅ローンを提供します。 オーストラリアの財務顧問と、発生する可能性があるさまざまな危険性と恩恵に関して検討した後に、彼の提供を受け入れると決めます。

	注記
	繰り返しますが、金融面でのアドバイスとしてこれを見なしてはいけません。 さらに言えば、海外市場または自国市場への投資 (または推測) に取りかかる前に登録された財務顧問と詳細について相談してください。 戒めの言葉は次の通りです。非常に低い利率の海外ローンが非常に良い取引に見えるかもしれません。 しかし、為替レートが変化すること、しかも急激に変化することがあることを深く心に刻んでください。 自国の通貨でローンを受けるなら、利率に関してのみ注意すれば良いです。 海外のローンを受けるなら、利率と為替レートの両方について注意しなければなりません。

オークランド近辺の海岸近くの小さな町で避暑用別荘としては完璧な、小さな良いコテージを見つけました。そして、日本からお金をこのために使用すると決めます。

この例では次の勘定科目が必要となります。

負債:ローン:円建てローン                            (JPY)
費用:利子:円建てローン                              (JPY)
費用:住宅ローン管理手数料:円建てローン               (JPY)
資産:流動資産:日本の銀行                        (JPY)
資産:固定資産:ニュージーランドの家                (NZD)

As you have seen in the above examples you have only done the initial purchases. The rest, that is various selling, and unrealized gains tracking is left for you to ponder upon.