第17章 Python拡張

目次

17.1. 得意先請求書または仕入先請求書のインポート
17.1.1. Python作者への備考
17.1.2. それぞれのフィールドの簡単な説明

GnuCashには歴史があり、財務データを扱うためにはウィンドウを開いて、操作し、保存し、閉じる必要があるという意味では伝統的なアプリケーションです。 ウィンドウ、メニュー、およびツールバーで行えることには本質的に限界があります。

もう少し柔軟性が必要な場合があるかもしれません。 例えば、組み込み帳票が提供する情報と少し異なっているだけの帳票が必要な場合、または頻繁に行う作業を自動化したい場合などです。 そのようなカスタム操作は、スクリプト言語を書く理想的な候補です。

GnuCashバージョン2.4 からは財務データを操作するためにPythonスクリプトを書くことができるようになりました。

重要

Python拡張はソースコードでのオプション機能です。 Pythonスクリプトを有効にするためには、Python拡張を有効にしてGnuCashをコンパイルしなければいけません。そうでない場合は動作しません。 現在のところこのオプションはデフォルトで無効です。必要な場合はGnuCashを自力でコンパイルしなければいけないかもしれません。

Python拡張を使用するためには二つの準備ができていなければいけません。 本章ではどのように使用するかについて説明します。

ヒント

本章ではどのようにPythonスクリプトを書くかに関しては説明しません。 代わりに開発者向け文書を参照してください。